22日夕方、熊本県合志市幾久富のコンビニエンスストアで刃物を持った男が強盗を働いた後、駆け付けた警察官に包丁を向けたため、警察官が拳銃を発砲しました。男は右肩と右太ももに被弾し病院に搬送されましたが、命に別条はなく、公務執行妨害の現行犯で逮捕されました。
22日午後6時すぎ、熊本県合志市幾久富のファミリーマート永江団地店で、刃物を持った男が店員に金を要求し、現金3万円を奪って店の外に出る強盗事件が発生しました。
店員からの110番通報を受けて、熊本北合志警察署の警察官2人が現場に駆け付けました。コンビニの駐車場で男と鉢合わせとなった警察官は、刃物を捨てるよう繰り返し呼びかけましたが、男は応じませんでした。男が警察官に包丁を突き付けたため、41歳の男性巡査部長が拳銃を発砲しました。弾は男の右肩と右太ももに命中しましたが、男は倒れることなく刃物を持ったままその場に立ち続けました。その後、警察官が警棒で刃物をたたき落とし、取り押さえて確保しました。
公務執行妨害の現行犯で逮捕されたのは、合志市幾久富に住む職業不詳の前田詩音容疑者(21)です。消防によると、右肩と右太ももに被弾した前田容疑者は熊本市内の病院に搬送されましたが、命に別条はないということです。当時、店内には客もいましたが、けが人はいませんでした。
目撃者は「警察官が刃物を捨てるよう言っていたが、なかなか従わないので発砲した。発砲音なんて聞いたことがないのでびっくりした」と話しました。
警察は前田容疑者を、店員に刃物を示して現金を奪った強盗の疑いでも調べる方針です。また、警察官による拳銃の発砲が適切だったかどうかについては、現在調査中としています。
合志市は熊本市の北側に隣接し、近年宅地開発が進む住宅地として知られています。事件現場の幾久富は永江団地を中心とした住宅密集エリアで、近隣には学習塾などの施設も点在しています。