長崎県西海市西彼町下岳郷の空き家解体現場で、今月20日から30日にかけて土の中から人のほぼ全身の骨が見つかりました。警察は死体遺棄事件の可能性も視野に、身元や死因の特定を急いでいます。
西海署と長崎県警捜査1課によりますと、今月20日午前10時ごろ、西海市西彼町下岳郷の木造平屋の空き家を解体していた作業員が、がれきの中から下顎のない白骨化した頭骨を見つけ、警察に通報しました。警察が現場検証を進めたところ、28日に敷地内の地面に埋まった人骨を発見し、30日までにほぼ全身の骨を確認しました。
発見された骨は乳幼児のものではないとみられていますが、年齢や性別は現時点では判明していません。骨の劣化が進んでおり、死後かなりの時間が経過しているとみられています。警察は今後、DNA鑑定や関係者からの事情聴取などによって身元の特定を進める方針で、死体遺棄事件の可能性も視野に捜査しています。
解体業者によりますと、7月中旬に空き家の持ち主の身内から「空き家が道の脇で危ないから」との依頼があり、その翌日から解体作業を開始したということです。空き家は半分が倒壊している状況だったということです。警察によりますと、この空き家には少なくとも1年以上、人は住んでいなかったとされています。
捜査関係者や付近の複数の住民によりますと、この空き家にはかつて高齢の男性が1人で住んでいましたが、二十数年前に亡くなったということです。その後、子連れの女性が一時住んでいたとの目撃情報が複数あるということです。
現場は旧長崎オランダ村から北東方向におよそ2キロの山あいに位置しており、発見後は規制線が張られ、土地にはブルーシートが掛けられています。西海市西彼町は長崎市の西側、西彼杵半島の中部に位置する地域で、山間部と海岸沿いに集落が点在しています。