赤潮警報が発令されている熊本県の八代海で養殖魚の大量死が発生し、木村敬知事が28日、天草市の養殖場を緊急視察しました。天草市ではカンパチとシマアジ合わせて2万250匹が死に、被害額は約1700万円に上っています。
木村知事は28日、天草市内の養殖場などを視察し、現地の状況を確認しました。八代海では赤潮警報が発令されており、6月26日時点で、天草市の養殖場でカンパチとシマアジ合わせて2万250匹が死んでいます。これに伴う被害額は約1700万円となっています。
木村知事は視察先で「これが3年ものですよね、もうすぐ出せるところだった」と述べ、養殖業者の状況を直接確認しました。
養殖業者からは、事業を継続できる支援や、それぞれの状況に応じた支援を求める要望が出されました。赤潮は八代海全域で同時に発生し、養殖業者は早期出荷などの対策をとることができなかったと説明しています。熊本県海水養殖漁業協同組合の組合長は、自分たちなりに被害に遭わない努力をしてきたつもりだが、その想像を超えており、何を要望すべきかさえ分からない状況だと話しました。
これに対し木村知事は、漁業者が地域で養殖業を続けられるよう、中期的な対策も天草市と連携しながら対応していきたいと述べました。あわせて、落ち込んでいる漁業者が来年に向けて生産を再開するための支援策が、今最も求められていると痛切に感じたとも語りました。
八代海では6年連続で赤潮による漁業被害が発生しており、問題は継続しています。一昨年の2024年には、八代海で過去4番目の規模となる、およそ15億4400万円の赤潮による漁業被害が出ています。今回の被害についても、全容はまだ判明しておらず、今後さらに拡大する可能性があるとされています。熊本県は昨年、赤潮対策のためのプロジェクトチームを発足させ、赤潮を軽減する対策やエサの開発などの研究を進めています。