13日夜、福岡県福津市のグループホームで、入所する73歳の男性の首を絞めて殺害しようとしたとして、同じ施設に入所する早川輝文容疑者(67)が殺人未遂の疑いで現行犯逮捕されました。被害を受けた阿久根郁夫さんはその後死亡が確認され、警察は15日、容疑を殺人に切り替えて送検しました。
宗像警察署によりますと、13日午後8時半すぎ、福津市花見の里のグループホームで「入所者どうしのもめ事で死んでいるようだ」と施設の職員から110番通報がありました。警察が駆けつけたところ、早川輝文容疑者(67)が玄関付近で阿久根郁夫さん(73)に馬乗りになり、両手で首を絞め続けていたため、殺人未遂の疑いでその場で現行犯逮捕しました。早川容疑者はこのグループホームに入所する無職の男です。
阿久根さんは病院に搬送されましたが、午後9時32分に死亡が確認されました。阿久根さんの頭には鈍器で殴られたような痕があり、現場からは血の付いた鈍器も押収されています。司法解剖の結果、死因は頭を鈍器のようなもので殴られたことによる出血性ショックと判明しています。当時、施設には他の入所者もいましたが、けが人はいなかったということです。
早川容疑者は警察の調べに対し「長年の恨みがあった」と話し、殺意を認める供述をしています。警察は15日、容疑を殺人に切り替えて送検しました。詳しい動機などについては引き続き捜査を進めています。
事件が起きた福津市花見の里は、福津市の南部に位置する住宅地で、宗像市と福岡市を結ぶ幹線道路沿いに造成された比較的新しい住宅団地です。グループホームは主に認知症の高齢者や障害者が少人数で共同生活を送る施設で、福祉施設内での入所者間の暴力事案は、専門的な職員体制の確保や入所者管理のあり方といった課題と結びついて報告されることがあります。