国指定の天然記念物オカヤドカリ4163匹を許可なく捕獲し、段ボール箱に詰めてコンビニから発送しようとしたとして、中国籍の男3人が23日、文化財保護法違反の疑いで逮捕されました。配送会社が異変に気づき警察に通報したことで発覚しており、沖縄県内ではオカヤドカリを無断で捕獲・発送しようとして摘発される事案が近年相次いでいます。
逮捕されたのは、いずれも中国籍で飲食店従業員のジャン・ジェンハオ容疑者(自称20歳)、無職のジャン・ジェンヤン容疑者(自称25歳)、無職のワン・ジュン容疑者(自称29歳)の3人です。
警察によりますと、3人は6月21日ごろ、文化庁長官の許可や捕獲が認められる理由がないにもかかわらず、県内のいずれかの場所から国指定天然記念物のオカヤドカリ4163匹を沖縄市内のコンビニまで移動させた疑いが持たれています。3人はオカヤドカリを段ボール6箱に入れてコンビニに持ち込みましたが、翌22日に配送会社が荷物の中を確認したところ異変に気づき、「ヤドカリが入っている」と警察に通報したということです。
3人は調べに対し、「段ボールの中身を知らない」「名前も知らない人に頼まれた」などと容疑を否認しているということです。
オカヤドカリは国内に7種の生息が確認されており、すべてが国の天然記念物に指定されています。許可なく移動させたり捕獲したりすることは原則禁止されています。オカヤドカリは中国などでペットとして人気があり、高額で取引されることもあるとされています。
沖縄県内では同様の事案が相次いでいます。2023年にはオカヤドカリ約680匹を所持していた中国籍の2人が、2025年3月には約1000匹を発送しようとした台湾籍の2人が、2026年5月には約1900匹を発送しようとしたベトナム国籍の4人が、それぞれ文化財保護法違反で摘発されています。沖縄県外でも、鹿児島県の奄美大島で中国籍の男2人が1333匹を捕獲したとして逮捕・起訴される事案が起きており、広域的な問題となっています。
県内で海の環境教育を行う「しかたに自然案内」の鹿谷麻夕代表は、大量捕獲が相次ぐことの危険性を指摘し、生息環境が悪化しているうえにまとめて採取されると、ある時点で個体群が急減することがあり得ると述べています。また、採取はできないが観察はできるとして、かわいい生き物をよく観察して海を大事にする気持ちを育ててほしいと話しています。