今年8月14日夜、福岡市東区箱崎のベトナム食材店で現金およそ410万円が奪われ、女性客が軽傷を負った強盗致傷事件で、警察は14日、新たに住居不定・無職の藤井瞬希容疑者(26)を逮捕しました。この事件での逮捕は4人目となります。
警察によりますと、藤井容疑者は今年8月14日午後8時過ぎ、すでに逮捕されている男3人と共謀し、福岡市東区箱崎のベトナム食材店に押し入り、男性従業員(36)らを刃物で脅して現金およそ410万円を奪ったうえ、逃げようとした女性客を転倒させてひざなどに軽傷を負わせた疑いが持たれています。
警察は藤井容疑者が刃物を持ってすでに逮捕されている別の男2人とともに店に侵入した実行役とみています。残る1人は店の近くに止めた車で待機していたということです。認否は明らかにしていません。
4人はSNSのいわゆる「闇バイト」を通じて集まり、それぞれ数万円から数十万円の報酬を受け取っていたとみられています。先に逮捕された3人の供述や現場の状況が、藤井容疑者の特定につながりました。
これまでの逮捕の経緯について、警察はまず住居不定の男(30・強盗致傷罪などで起訴)と田川市の男(32)を逮捕し、その後、全国に指名手配していた兵庫県尼崎市の土木作業員(23)を10月3日に逮捕しています。この男は事件後に偽名を使って尼崎市内で住み込みで働いており、指名手配のニュースを見た勤務先の関係者が110番して逮捕につながりました。
警察は匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)の可能性も視野に入れ、ほかにも事件に関わった人物がいるとみて余罪や指示役の捜査を続けています。
事件が発生した福岡市東区箱崎は、JR箱崎駅と地下鉄箱崎九大前駅のある市街地で、九州大学箱崎キャンパス跡地の再開発が進むエリアです。ベトナムをはじめとするアジア系の食材店や飲食店が点在しており、外国人コミュニティとのつながりも深い地域です。