14日、大分県内でニセ警察詐欺の被害が相次いで明らかになりました。大分市の80代の女性が警察官や検事を名乗る男たちに合わせて約4300万円をだまし取られたほか、別府市の20代男性が100万円、大分市の60代女性が約700万円の被害を受けています。
最も被害額の大きい事案は、大分市に住む80代の女性がだまし取られた約4290万円の事案です。警察によりますと、9月上旬、女性の自宅に宅配業者を名乗る人物から「あなたが発送を依頼した荷物の中に犯罪に関わる物が入っていた。警察に取り次ぐ」などと電話がありました。電話は警視庁の警察官を名乗る男に代わり、「詐欺事件で逮捕した男の仲間があなたに400万円を渡したと供述している」などと言われました。
その後、東京地検の検事を名乗る男もやり取りに加わり、「資金を調査するため、口座に入金している紙幣番号を確認する必要がある」と要求してきました。女性はこの指示に従い、大分市内の飲食店の駐車場で男に現金2400万円を手渡しました。さらに「お金をあなた名義の別の口座に送金し、不審な点がなければ返金する」などと言われ、指定された口座に振り込みを続けました。被害期間は9月25日から10月9日にわたり、被害総額はおよそ4290万円に上ります。金融機関が不審に気づき警察に連絡したことで被害が発覚しました。
同じ14日、別府市に住む20代の男性がニセ警察詐欺で現金100万円をだまし取られる被害も明らかになっています。
大分市に住む60代の女性が約700万円をだまし取られる別のニセ警察詐欺被害も発生しています。9月初旬ごろ、女性の固定電話に大阪郵便局員を名乗る男から「上海に送った郵便物の中にキャッシュカードが入っており税関で止められている」と連絡がありました。女性が身に覚えがないと伝えると、大阪府警察捜査二課の警察官を名乗る男に電話が代わり、「あなた名義の口座が投資詐欺に利用されており、疑いを晴らすためにお金の流れを調査する必要がある」などと言われました。その後、男の指示でLINEによる連絡を続け、暗号資産アプリをダウンロードして口座を開設。大分市内の金融機関で2回にわたり600万円分の暗号資産と現金100万円の計約700万円を指定口座に送金しました。送金後に男から連絡が途絶えたため大阪府警に確認し、詐欺被害に気づいたということです。
大分県内では特殊詐欺の被害が深刻な状況が続いており、県警によりますと2026年の被害額は9月末時点ですでに約19億9300万円に上っています。被害者の65歳以上の高齢者が全体のおよそ4割を占めており、15日には年金支給日にあわせて大分市中心部でも街頭啓発活動が行われました。警察は「警察官がSNSで連絡したり現金を要求することはない。お金を渡したり振り込んだりする前に警察に相談してほしい」と呼びかけています。